個人住宅
- 作品名
- 軽井沢の家
- コンセプト
- 敷地は、旧軽井沢を流れる矢ヶ崎川に面しており、この清流が奏でるせせらぎと木立に包まれた閑静なところにあります。
敷地の前面道路沿いには、人を迎え入れるための楕円形のエントランス広場を設け、建物ファサードには、水平ラインを強調した伸びやかなシルエットを与えています。
タイル張りの外壁は、外部に対して閉じた表情を持つのに対して、その背後に2ヶ所の中庭を設けることで、室内に自然光を注ぐ開放された表情を持っています。
一方川側には、保存した樹木と新たに植樹した苔により、広がりのある庭が現れ、また各部屋の窓はこの庭に向かって開放することで、パノラマの風景が望めます。
そしてこれらの部屋を優しく覆うのが、曲面の片流れ屋根。
この屋根の先端部分は、建物の輪郭を描きながら、軒先という日本特有の空間を生み出しています。
室内外に現れる奥行感のある表情が、軽井沢に流れる特有の時間と由緒ある品位を継承しながら、来客をもてなす家としての佇まいを醸し出してくれます。
- 概要
- □用 途/一戸建ての住宅
□所 在 地/長野県軽井沢町
□竣 工/2016年12月
□構 造/木造在来工法
□規 模/地上1階
□敷地面積/1,698.19㎡
□建築面積/306.09㎡
□延床面積/281.73㎡