作品集

インテリア・家具

作品名
TATAMA
コンセプト
かつてイタリアに住んでいた頃、ふと日本の畳の魅力に惹かれたことがあり、それ以来畳には強い思い入れがあります。
畳には畳だけが持っている質感や素材感があります。
その持ち味を家具に託してみたいという思いが、偶然にも建築家の家具展への出展依頼と重なりました。

半畳の大きさの縁なし琉球畳を、アルミの構造体と組み合わせています。
アルミは軽量で強度があり、加工性に優れています。
1台では「座」の間として、2台合わせると「寝」の間として使用できます。
また、キャスターにより容易に移動できることで、使い方の可能性を広げてくれます。
家具ではありますが、スペースとしての「間(ま)」を生み出してくれる意味を込めて、TATAMAと名付けました。

日本にある、い草の生産農家の約97%は熊本県にあり、その中でも八代が大半を占めています。
八代は、い草生産に関する長い歴史と経験があり、い草発展への絶え間ない研究や挑戦を続けています。
こうした人々とのコラボレーションを通じて、世界に目を向けた新しいTATAMAの可能性について現在追求をしており、工業製品化に向けて挑戦したいと考えております。
概要
□素  材/座:インシュレーションボード下地 琉球畳表張り
      背:アルミ丸棒加工ウレタン巻の上琉球畳表張り
      金物:アルミ丸棒及びアルミプレート加工
□展 覧 会/第3回「日本の建築家による椅子展」出展 1996年9月