作品名

丹波山村物産館

コンセプト

丹波山村の人口は、計画当時およそ900人でした。
この村で収穫できる農産物を、村民でいかに加工・販売していくかという事業に参画していく中で、
この村の活性化を図るために施設計画の設計を担うこととなりました。

計画上の重要な条件は、曲面の敷地形状に柔軟に対応できることと、将来の増築計画に結びつくことです。
そこで集成材の大断面（540～800㎜×150㎜）による9本の構造フレームを用いて、緩やかな曲面を描く建物の配置計画と平面構成を考えました。
無垢材の杉板張りによる内外壁と、銅板の屋根によるシンプルな全体像は、自然の中で存在感のある佇まいを生み出しています。

また内部に設置した集成材のボックスの什器は、オリジナルデザインを考案しました。
サイズの異なるボックス什器は、豊富なバリエーションを可能にし、商品の特徴等に合わせて多様なディスプレイに対応できるようになっています。

曲線の求心力により来訪者を包み込んでくれるエントランスファサードは、強いゲート性を持つことでこの村にとって特徴のある顔となることでしょう。

概要

□用　　途／店舗及び公衆トイレ
□所 在 地／山梨県北都留郡丹波山村
□竣　　工／1999年10月
□構　　造／木造
□規　　模／地上1階
□敷地面積／8,115.91㎡
□建築面積／203.00㎡
□延床面積／128.59㎡
□事 業 主／丹波山村（林野庁による補助金）